悩みを溜め込みやすい人は、物事の受け取り方に特有のクセがあると言われています。特に患者の生死に関わる看護師は、こうするべきという考え方が強くなりやすく、すべての業務の白黒をハッキリさせようとしがちです。

また、今は情緒不安定だから治療はうまくいかないなど、自分の感情が事実だと捉えてしまうこともあるでしょう。心理学用語では、こうしたクセを認知の歪みと表記します。認知の歪みがあると小さな悩みが、やがて大きな悩みに発展してしまうこともあるのです。

それでは、認知の歪みを修正するにはどうすれば良いのでしょうか。まずは、悩みの解消を頭の中だけで行うのは難しいと、認識することが大切です。そのうえで、自分が抱えている悩みを紙に書き出していきます。

たとえば、男性患者に対して注射が苦手、同期の看護師が自分よりも評価されているといったように紙に書き出すと、自分の悩みを客観的に見つめることが可能です。紙に書き出して客観的に見つめると、悩みの感情と事実を切り離して考えられるようになります。

悩みの感情と事実を切り離して考えれば、次第に気持ちが落ち着いてくるのです。その結果、職場環境に慣れれば注射の苦手意識がなくなるだろう、私も同期の看護師みたいに評価されるように頑張ろうなどのような、ポジティブな考えが浮かんでくることでしょう。

悩みのループに陥りそうになったときは、小さなものでも詳細に紙へ書き出すことが大切です。紙に書いて悩みを一度ループの外に出すことで、認知の歪みが修正されます。